サクラサクアカデミー第5期Day8 開催レポート(2/15)

サクラサクアカデミーDay8の概要
日時:2025年2月15日 14時-17時
内容:新規事業企画【最終発表】
講師:高森厚太郎先生・山崎伸治先生


2024年10月に開講したサクラサクアカデミー第5期はDay8で最終講を迎えました。
起業家と大企業の経営企画を中心としたメンバーが3~4名ずつチームとなり、各チームで新規事業を考え、ビジネスプランの検討を重ねてきました。最終発表では、ビジネスプランを投資家に対して発表する「最終発表」。当日はピッチイベント風に、「SAKURA PITCH2025」と題して進行していきました。最終発表当日の写真と講師のコメントでぜひ最終発表の様子をご覧ください。
また、後半では受講生の皆さんから寄せられた「本アカデミーの半年の振り返り」のコメントもご紹介します。参加者である起業家のメンバーや大企業のメンバーが「サクラサクアカデミー」で経験したこと、得たものは何か、彼らが実感した変化や今後に向けて決意表明をぜひご覧ください。
最終発表の様子
中間発表からの約3週間、それぞれの事業や仕事をしながら限られた時間の中で、各チーム時間を作ってミーティングを重ね準備をされてきました。対面で会う機会をたくさん作ってコミュニケーションを深めてきたチームや、各メンバーの強みを生かして準備を進めてきたチームなど、各チームで工夫して取り組んできました。

発表前の各チームのリーダーからは「半年間、講師の助言を得ながらチームのみんなで準備してきたので楽しく発表したいと思います」「どのチームより資料作りや発表の準備に時間をかけてきたと思うので、今日の発表でその熱量を伝えたい」と意気込みが語られました。
実際の発表内容では、「食のダイバーシティ」への取り組み、「オーバーツーリズム」の解消と「地域活性化」につながるメディアの展開、「子どものお金に関する教育」サービス、「地域創生と伝統継承」を食品で実現するサービスなど。各チームにいる起業家メンバーの事業をヒントに、各チームで着目した課題に対する新規事業が発表されました。新規事業の内容の魅力のみならず、市場規模や競合の状況から成長可能性があること、事業を成り立たせるための具体的なプラン、数値計画などが発表されます。



発表後は質疑応答があり、高森講師と山崎講師から「投資家」として質問が次々に投げかけられました。「販売促進は具体的にどう考えているか」「事業が成功してから、競合が入って真似きたらどう対応するのか」「価格の根拠は」などの質問に各チーム適切なメンバーが回答していきます。質疑応答においても準備は重要ですが、すべての質問に対する準備をしておくことは難しいのもの。その中での臨機応変な対応力も見られます。



講師からのメッセージ
最終発表の後は、講師の山崎先生、高森先生による講評が行われました。
「最終発表では、これまでのメンタリングでの指摘に応えて全体的な完成度が高まっていたこと」「中間発表から短期間でビジネスプランを磨き上げてきたこと」へのコメントと、「投資家としてどのような観点で評価、質問をしたのか」などが伝えられました。
また各チームのプレゼン内容に対するフィードバックでは、「最終発表の流れやプレゼンの仕方」への評価や、「事業化という観点でよかった点」のみならず、「事業の特徴から、具体的にどのような観点を踏まえておくことが、最終的に出資を受けられると考えられるのか」など、各講師から良かった点と改善点が具体的に示されました。
「この点を磨き上げれば、事業として形になる可能性は十分にある。検討を重ねていくことがあれば力になります」と、今後に向けたエールが送られました。


受講レポート
受講生による受講レポートをご紹介します。今回は大企業からの参加メンバーによるものです。
■講義内容について
Day8は各チームの最終発表と講師の方からのフィードバックでした。全体へのフィードバックとしては、スライドやプレゼンテーションとしては良かったが、事業としての解像度が低いこと、原稿を読むことに必死になってしまっていたところがあることについて指摘頂きました。そして今回のピッチのようにシードの段階では、熱量をどう伝えるかが重要であることも学びました。そして、誰に何をいくらで売るのかが伝わることが重要であることなど、これまでの講義でも伝えられていましたが、改めて認識する機会となりました。
質疑応答の際には「質問内容について自分たちの理解があっているかを問いかけても良い」と、正確に理解した上で回答できるような技を身につけておくことも教わりました。
■特に印象に残っていることや学び・気づき
各チームで、取り組み方がどのように違ったのか、各自の感想から伺うことができて学びとなりました。自チームとしては、リハーサルや質問対応などの準備が十分ではない部分もありましたが、本番ではお互いに補う形で発表でき、最後までチームビルディングを学ぶことができた。各チームの発表は、事業が既にあるチームと一から考えたチーム、途中で変更したチーム、とチームによって違うようでした。自チームは一から考えたからこその学びも多かったと思います。半年間ありがとうございました。


以上、受講生の振り返りコメントの一部をご紹介しました。
サクラサクアカデミーは「起業家や大企業のメンバーが一緒に新規事業の作り方を体系的に学び、実際にビジネスモデル構築までできる、新規事業の学校」です。
様々なバックグラウンドのメンバーがチームとなって事業に取り組んでいくため、「自分以外の誰かと新規事業を立ち上げる初めて」という起業家メンバーや、「社外の人、特にスタートアップ経営者や士業を含めた人とチームで何かに取り組む初めての機会」という大企業のメンバーもいて、それぞれの立場での学びや今後に向けた意気込みの声が届きました。
さいごに
サクラサクアカデミー第5期はDay8で終わりますが、修了生は今後「サクラサクアカデミーアルムナイ」となり、つながり続けます。
サクラサクアカデミーは、今後も新規事業の学校として社会に新たな価値を創造する機会を作り、新規事業の未来の担い手となる修了生のみなさんのさらなるご活躍を心から応援しています!