アカデミー 第2期Day3 開催レポート
サクラサクアカデミー第二期 Day3 開催レポート
<新規事業の学校「サクラサクアカデミー」Day3が開催されました>
日時:2021年11月13日 14時-17時(懇親会17時30分-20時)
内容:【新規事業企画検討】講義「仮説検証」/メンタリング
講師:高森厚太郎先生・山崎伸治先生
2021年11月13日サクラサクアカデミーDay3。
2回の講義を終え、いよいよここから実際の新規事業を創り出していくDay3が始まりました。
Day2では、共に事業を創っていく上でのチームビルディングや組織のリーダーが集まる場での意思決定の難しさが課題として残りました。
3週間ぶりに集った参加者からはそれらの反省を活かし、それぞれの苦悩や得意や不得意、特性が共有されお互いの理解を深めている様子が伺えました。
今回からのアカデミーは前半に講義・ワーク、後半に山崎先生、高森先生が実際に参加者の新規事業案を指導していくメンタリングという流れで進められます。
Day3での目的は、新規事業の立上げをできるだけ効果的、効率的に進めるための技術「仮説検証」を学ぶこと、チームごとに新規事業の事業テーマと方針を決めることです。
まずイントロダクションで、山崎先生がこれまでの参加者の動きを振り返ります。
山崎先生は、
「外部との新規事業の立ち上げには、規模も形態も様々な外部の経営者と事業の組み立てを行う慣れない苦悩、意思決定の難しさ、今までのやり方だけでは通用しない苦しさが伴う」
と参加者の苦悩を言語化しました。
さらに
「世の中優秀な人はたくさんいる。縦軸だけでなく横軸を見て、違う切り口で自分の土俵を作って負けない戦い方をすることが大切」
と話し、参加者はその言葉に気づきを得ているようでした。
続いて高森先生の講義では、新規事業のプロセスと新規事業企画のアウトプットを高めていくための仮説検証のステップが話されました。
仮説検証のステップは「全体把握・深掘り→ワークプラン作成」「情報収集→分析検証」の2つに分けられます。講義の中で、全体を把握し具体化し、問題の構造を可視化して捉える「全体把握・深掘り」、選ぶものと選ばないものを決め検証方法を決める「ワークプラン作成」を行い、ワークを通してモレなく、ダブりなく全体を把握する思考について理解を深めました。
ワークに向き合う参加者に高森先生は、
「一手間を惜しまず、整理していくこと。期限を切った上で情報収集を行うことが大切」
と話しました。
高森先生の講義で仮説検証のステップを学んだ後は、いよいよ各チームに分かれて新規事業のテーマや方針について話し合います。
山崎先生、高森先生がチームを回り、各チームで揉んだ事業モデルに対してコンサルタントの視点から次々と気づきを与えました。
「みんなで事業モデルを考えたこの3週間は一体何だったんだろう?」
「実際にやってみて、座学と実践の乖離を感じる」
「本当に私たちにできるのだろうか」
今までのやり方が通用しないもどかしさ、それぞれのリソースを掛け合わせ新たな価値を生み出す難しさに不安と焦りを口にする受講生。
自信を持ってプレゼンした事業モデルの穴やズレが指摘され、経営においてまだまだ見えない世界への不安と、費やした時間と努力がゼロになる怖さを痛感し、打ちのめされている様子でした。
「振り出しに戻る、それは大事なこと。途中でゼロになってもいいし、朝令暮改どころか、朝令朝改でいい。違和感に気づき見逃さず、ピボットすることも事業を行う上で大切なことである」
指導を受けて打ちのめされる受講生に、山崎先生が語りかけます。
Day3の振り返りとして山崎先生は、
「世の中にあるニーズと、世の中にあるサービスをモレなくダブりなく一度出してみる。すると自ずと見えてくるものがある。そしてとにかく考え変えていく。事業の深掘りの仕方や切り口の見方を議論すること、細かいことに時間をかけて欲しい。もっと面白くできないか、もっと色っぽくできないか、それと向き合い考えて欲しい」と話しました。
振り返りの場面では、参加者が具体的な気づきを得ている様子が伝わってきました。
「仮説検証に入る前段階の課題設定もかなり大事だと感じた」
「横軸で見る、横展開で考えることの意味を初めて理解した」
「ゼロベースではなく今まで展開していたサービスをどう乗せるのか、それでいいんだと思えた」
「私たちが取り組んでいるのは新規事業であり、業務改善になってはいけない。そこの発想を磨くことができた」
「モレなくダブりなく全体を把握する思考が苦手だと気づいた。経営者脳を鍛えていきたい」
Day3では講義後に懇親会を開催しました。楽しくフラットな交流の機会となり、参加者同士はもちろん、講師と参加者の距離も近づき、サクラサクアカデミーにより強い仲間意識が生まれました。
Day3では、参加者が打ちのめされながらも生みの苦しみと向き合い、前向きに良いサービスを創り出そうとする姿が印象的でした。これからどんな事業が創出されるのか、さらに期待が募ります。