アカデミー 第2期Day2 開催レポート
<新規事業の学校「サクラサクアカデミー」Day2が開催されました>
日時:2021年10月23日 14時-17時
内容:【新規事業企画⽴案】講義「アイデアの揉み⽅」/アイデアプレゼン
講師:高森厚太郎先生
2021年10月23日サクラサクアカデミーDay2。
Day1、山崎先生の白熱した講義「新規事業の創り方」から1週間。
再びサクラサクアカデミーのメンバーが集まりました。
初顔合わせとなった初日からメンバーの距離は近づき、実戦への程よい緊張感と高い意識とともにDay2がスタートします。
Day2は、Day1で学んだ経営者の在り方を踏まえ、新規事業企画立案の方法を理解し、実践する方法を身につけていきます。講師を務めるのは、COO/CFO、ビジネススクール講師の経験を豊富に持ち、東京大学法学部卒業、 筑波大学大学院修了の高森厚太郎先生。
「サクラサクアカデミーでのゴールは、新たな時代に対応できる新規事業を創出できる人材になること。そのために、再現性ある実践的な思考を学ぶこと。」
と、ゴールの確認から始まり、講義はDay1の振り返り、事前インプット動画の振り返り、知識のインプット、ワークでのアウトプット、プレゼンテーションと進んでいきました。
Day2では、新規事業の企画期に必要となる「イノベーション」と「ビジネスモデルの作り方」について、インプットと実践的なアウトプットを通じて理解することを目的としています。
ビジネスの構造を可視化し、1枚のキャンバス上に表現することができる「ビジネスモデルキャンバス」、新しいビジネスを創出するためのフレームワークとして使用される「リーンキャンバス」等を用いて講義が行われました。講義では、高森先生自身の事業を例に、ビジネスモデルの作り方が解説されました。
ワークは、限られた時間の中で、個人で考え、グループで揉み、全体に発表するという手順で進められます。
「イノベーションとは、物事の『新結合』『新機軸』『新しい切り口』『新しい捉え方』『新しい活用法』のこと。特に、既存のビジネスやアイデアを掛け合わせることで新たな事業が生まれる。」と高森先生は話します。
チームでの議論において、メンバーが萎縮し意見を出しづらい雰囲気となることは、大きなマイナスを生みます。そこで、グループワークに際して、高森先生から「本グループワークは真面目な雑談の場。質より量で、建設的意見でなくても構わない。まずは相手の意見を受け止めて、笑顔でたくさん話すことが大切」と、メンバーのパフォーマンスを最大化するような声掛けがありました。講義内容はもちろん、高森先生が示すチームビルディングやリーダーとしての在り方も参加者にとって多くの学びとなったことが伺えました。
参加者は、個人ワークでは自身のアイデア、思考と真剣に向き合い、グループワークは全力で意見を交わし、高森先生の話が始まると真剣な眼差しでメモを取り、全身で学びを得ようとしている様子でした。ハイレベルでスピード感あるワークに食らいつきながら、頭をフルに回転させて課題と向き合い、プレゼンテーションまで取り組む姿が印象的でした。
振り返りの場面では、新規事業を創出する上での今後の課題も明らかになりました。
「既存の大企業のインフラに頼りすぎず、チームのテーマにおいて成功する事業を選び、創っていくことが大切だと感じた。」
「フレームワークを知ってはいたが、実践したことはなかった。実際に使ってみて事業を組み立てるうえでの課題が明確になった。」
「会社の代表が集まっている場での意思決定の難しさを感じた。次回までに役割を明確にし、チームとしての意思決定を行えるようになりたい。」
「上っ面だけで事業計画を考えても目的である事業化は達成できない。もっと頭を使い、チームメンバー同士の理解を深めて思考しなければならないと感じた。」
「事業計画を作るうえで、チームビルディングの必要性を感じた。近々チームのメンバーで飲みに行こうと思う。」
Day2の振り返りとして高森先生は、
「リーンキャンバスを用いてのフレームワークはあくまで仮説を立てるための手段であり、その後仮説検証をしていく必要がある。最終的な目標である新規事業のプレゼンテーションに向けて、チームビルディングも含め、具体的に、本格的に準備を進めていく必要がある。」
と話しました。
事業を創るのは人であり、人と人。
サービスを選ぶのも顧客であり、人である。
それらの基本を忘れず、様々な手段を利用して仮説を立て、成功する事業計画を作っていくことの大切さを痛感しているようでした。
新規事業創出への理解を深め、課題が明らかとなってチームとしての関係性が進んだDay2。
次回Day3での進化がさらに楽しみとなりました。