アカデミー 第1期Day10 開催レポート
<2021年2月20日、新規事業の学校「サクラサクアカデミー」Day10が開催されました。>
日時:2021年2月20日 14時-17時
内容:最終プレゼン
講師:高森厚太郎氏、山崎伸治氏
2021年2月20日サクラサクアカデミーDay10。
2020年10月にスタートした当アカデミー第1期が最終日を迎えました。
東京は緊急事態宣言下ということもあり、最終プレゼンはフルオンラインで開催しました。
最終プレゼンは単なる発表会ではなく、仮想のピッチイベント「SAKURA PITCH 2021」で、講師を投資家に見立てて最終プレゼンをする場、という設定で進めていきます。
また、受講者の約半分が企業派遣であることから、最終プレゼンでは、派遣元の大手・ベンチャー企業から経営者、役員をはじめ、直属の上司まで5名の方々にゲストとしてご出席いただきました。
最終プレゼンでは、各チーム15分でビジネスプランを発表していきます。エグゼクティブサマリーに始まり、市場や競合の調査を示し、それを踏まえた自社の独自性や強みを具体的な数字と共に論理的に、かつ図表やイメージを使って感覚的にもわかりやすく示していきます。各チームのビジネスプランは、メンバーが所属する運送業界の課題に着目したもの、美容や生死などメンバー自身や身近な人が抱える課題にヒントを得たものなど、どのチームの発表にも興味をひくストーリーがありました。中には、発表の途中で配信トラブルが発生したチームもありましたが、非常にスムーズにリカバリーできており、事前準備の周到さがうかがえました。
質疑応答では、講師らは「競合は誰か? 今誰もやっていないのはなぜ?」「この事業に競合が入ってきたら、どうやって自社の強みを担保する?」「技術提携先にアイデア取られたら?」など、事業の蓋然性や予測されうるリスクに関する質問が続きます。
さらに、ゲストからも各事業へコメントを頂き、「自分が出資をするなら、この事業。ただ、投資家としてはこの軸での話を聞きたかった」「5フォースの観点でどう考えた?参入障壁は意外と低いのでは?」といった投資家目線での質問や、「この事業は百貨店などでできそう」「高齢者の施設で入居者サービスにしてもよさそう」といったビジネスプランを広げる具体的な案をフィードバックとして受けました。
講師からの講評として、各チームの新規事業検討の過程や事業内容へのフィードバックに加え、山崎氏からは「みな講師の指摘に一つ一つ答えてきてくれた。よくこの短期間で個性豊かなメンバー間でまとめてくれたと思う。もちろんプロの目から見ると直せるところはまだあるが、初めて会ったメンバーとコミュニケーションとるところからはじめて、この短期間での成果としては非常によくできていると思う。感謝と感激の気持ちで一杯だ」、高森氏からは「全体としてプレゼン資料が非常にわかりやすく、何をするのか、誰のどんな課題を解決し、解決するとどうなるか、収支をどう落とし込むかというところまでロジカルにまとまっている。投資判断の土俵にのるものになっているといえる。アカデミーでの学びの成果が出ているといえるだろう」と全体へのフィードバックがありました。
受講生の振り返りでは、「事業を考えるための再現性のある箱ができた」「普段接点がない業界のビジネスでも形にできることがわかった。将来やりたいことを見つけたら壁を作らずに取り組めそう」「講師からメンターとして定期的に意見をもらわないと小さくまとまっていたと思う。メンターの存在の重要性が分かった」などの声が聞かれ、当アカデミーを通して新規事業を創造する基盤を培うことができたこと伺えました。
また、事業創りと同じくらい、チームビルディングに関する声もありました。今回、属性やキャリアステージが異なるメンバーでチームを組成しているため、当初は業界の違いや働き方の違いからチームでの活動に苦戦したチームもありました。しかし、短期間で密度の高いコミュニケーションをとったことで「自分自身の長所短所が分かった」「メンバーそれぞれが長所を活かせた」という声が聞かれ、そうしたメンバー間の違いがブレイクスルーのきっかけとなり、成長につながった様子が伝わってきました。
この半年間はチームでの活動がメインとなり、さらに期間中の懇親会等がなく交流の機会が少なかったことから、受講生から「チームメンバー以外とも、もっと交流したかった」という声が多数寄せられました。
サクラサクアカデミーでは修了生のアルムナイグループを作り、こうした声にお応えするとともに、受講生同士の縦横のつながりを継続・強化できる仕組みを作っていきます。現在は第1期生だけですが、今後もサクラサクアカデミーを継続し、毎年修了生が増えていく予定です。
なお、サクラサクアカデミー第2期開講は2021/6-11を予定しています。講座はレクチャー+チームでのアクションラーニング形式で、全8回、6ヶ月のプログラムです。
おわりに
サクラサクアカデミー第1期の開催レポートは、今回で最後となります。
今後も引き続き、サクラサクアカデミーに関連した情報をお伝えしていきますので、どうぞお楽しみに!