サクラサクアカデミー第4期Day4 開催レポート(12/2)
新規事業の学校「サクラサクアカデミー」第4期のDay4が、2023/12/2に開催されました。(当アカデミーはプレセアコンサルティング株式会社と株式会社サクラサクの共催です)
サクラサクアカデミーDay4の概要
日時:2023年12月2日 14時-17時
内容:【新規事業企画検討】講義「事業計画」/メンタリング
講師:高森厚太郎先生・山崎伸治先生
Day3の講義後、2週間の間にチームごとに新規事業の事業テーマや方向性について検討を重ねてきました。Day4の「事業計画」の講義では、資金調達など第三者に対して自分たちの事業を説明し、アクションを起こしてもらう場面を想定して、「相手に自分の事業の内容と将来性」を伝えるために、具体的にどのような事項を盛り込むのか、数字計画はどう見せればいいのか、などについて事例と共に解説されました。
Day3に続き、今回も講義の後の後半はメンタリングの時間です。チームに分かれて高森先生、山崎先生からのメンタリングを受けつつビジネスモデルを磨き上げるべく議論を進めていきます。
受講レポート
受講生による受講レポートをご紹介します。今回は大企業からの参加メンバーによるものです。
■講義内容について
今回は事業計画の概要・作成について以下の4つを学びました。
①事業「企画」とは、初期コンセプトが主たる要素であるのに対し、事業「計画」は実行まで想定したものであり、収支計画が包含されていること。
➁事業計画には3つの構成要素があること:Aビジネスプラン(何を誰に売り、どう儲けるか)、B実行計画(どう進めていくか)、C数値計画(いくら必要でいくら儲かるか)。総務省のベンチャー向け事業計画の構成要素も参考になりました。
③事業計画作成の意義が4つあること:Aリスク・仮説等の整理ツールとして、B対投資家・経営陣へのコミュニケーションツールとして、C実行するための支援ツールとして、Dそして予実管理の検証ツールとして、です。
④最後に数社の事業計画書サンプルのポイントを説明いただき、着眼点、ビジネスチャンスの示し方、また「数値で」事業計画を生々しく捉えることの重要性を学びました。
■特に印象に残っていることや学び・気づき
今回のチームでのワーク時間は、各々のリーンキャンパスを確認しながら、事業コンセプトを1つにまとめる過程でしたが、そもそも現段階での進捗が遅れていること、また講義を受ける上での各自の準備が弱いことをご指摘いただき、強い危機感が生まれました。グループメンバーへの参画を促し、私自身がメンバー一人一人が進めやすいスケジュール管理をしていかなければと決意を新たにいたしました。また、議論の進め方について『何を誰にどうやっていくらで売るのか』からスタートさせて具体から話し合う重要性を改めて学びました。
■次回に向けての思い
まずは、自チームにおいて、議論の場を設けること、そして講義に出席できなかったメンバーに対してもフォローアップを具体的にしていきます。そして中間発表前最後の講義では、グループとしての方向性を固めた上で、有用な質問と課題感をもって、講義に臨みたいと思います。
受講生の声
受講生の振り返りコメントより、一部をご紹介します。
◇経営者のメンバーから
「プロがつくる事業計画の精度の高さに驚きました。数値を含めた説得力ある資料が、やはり投資家の方々を納得させるには大変重要なのだと感じました。普段から数値をもとにした事業の計画やシミュレーションをしてPDCAをまわすように務めたいと思います」
「これまで『とにかく行動!』と思って、PDCAのうちDCAを重視して動いていた。無駄が多くて結局スピードを遅くしていたと思うので、Planで細部のシミュレーションを大切にすることで、もっと効率的にスピードアップしたり、方向転換できるようになりそう」
「自社でも事業計画を策定していたが、講義を聞いて足りない要素に気づけたので、今後追加していきたい。チームでのワークでは、ようやく取り組む事業の枠組みが決まってきた。ここからしっかりと形にして行ける等メンバーで議論を深めていきたい」
「今回の講義では、ビジネスプランを立てるだけではなく、数字という具体性を加えることで確固たるものになる、その過程がよくわかった。また、チームでのワークの際に『売れるのか、儲かるのか、それを作れるのか』という話が出た。事業について詳しく学ぶほど、こうした大きな軸を忘れがちだと気付いたので、忘れないようにしたい」
◇大企業からの参加メンバーから
「講義を受けてきて『分かった』レベルから、自分の中に取り入れてしっかりと使えるレベルになるまで繰り返し使っていくことが重要だと感じている。チームでの議論は活発にできているものの、『誰に何を売るのか?』『もし自分なら買うか?』など、投資家へ伝えるレベルで深められていないと感じた。まずはDay6の中間発表までに、急ぎチームのみなさんと検討をしていきたい」
「事業企画と事業計画は違う物、実行まで想定したものが事業計画だという事、また、事例の紹介から一つ一つの項目のその粒度細かさに驚きました。プランの段階での実行まで想定して具体性を上げていく事で仕事の質が変わってくると感じました。来年もビジネスプランコンテストへの応募を考えているので、今回の学びを参考によりリアルな手触り感のある事業計画を立てていける様にしたい」
「事業計画とは①何をするのか、ビジネスプラン(コンセプト)②どう進めるのか?という実行計画③いくら儲かり、いくら必要なのか?という数値計画の3つのパートに分かれること、そして事業計画の意義を4つ学んだ。
自分では理解したつもりでいるふわっとした内容について、「数値」というより具体的なもので計画することで、他人だけでなく自分自身に対してもより明確にすることができそうだ。また数値化することで検証内容もより明確化でき、次の一手も打ちやすくなると思う」
など、チームでワークに取り組むなかでの課題や、事業計画の講義での学びを自身のビジネスや会社での仕事に活かしたいというコメントが寄せられました。
サクラサクアカデミー第4期は2023年10月~2024年3月に開催致します。これから本アカデミーや受講生の様子などお伝えしていきますので、どうぞお楽しみに!