サクラサクアカデミー第6期Day3 開催レポート(11/8)
新規事業の学校「サクラサクアカデミー」第6期のDay3が、2025/11/8に開催されました。(当アカデミーはプレセアコンサルティング株式会社と株式会社サクラサクの共催です)
サクラサクアカデミーDay3の概要
日時:2025年11月8日 14時-17時
内容:【新規事業企画検討】講義「仮説検証」/メンタリング
講師:高森厚太郎先生・山崎伸治先生
Day1、Day2の講義を踏まえ、いよいよ実際にチームで新規事業創りに取り掛かります。Day3での目的は、新規事業の立上げをできるだけ効果的、効率的に進めるために「仮説検証」を学ぶこと、チームごとに新規事業の事業テーマと方針を決めることです。
Day3からは、講義とメンタリングの2部構成となり、前半は講義・ワークを通して新規事業創出に役立つ知識やノウハウを学び、後半はチームに分かれて高森先生、山崎先生からのメンタリングを受けつつ新規事業について議論を進めていく形式となります。

受講レポート
受講生による受講レポートをご紹介します。
■講義内容について
新規事業の企画は課題解決であり、それを実行するために関係者の説得が必要。そのアウトプットを高めるために、「イシューの絞り込み」「解決策の策定・評価」の段階で仮説・検証を回すことが有効である。仮説検証のステップは「全体把握・深掘り」→「ワークプラン作成」→「情報収集」→「分析検証」である。今回は最初の2ステップについて講義いただきました。「全体把握・深掘り」とは、MECE感を持って全体像を押さえ、掘り下げ具体化し、問題の構図を可視化すること。「ワークプラン作成」とは、選ぶものを決め検証方法を決めるステップである。そこで有効な方法が、事象をモレなくダブりなく分解整理するための考え方であるMECE。MECEの概念を階層化し、具体化・可視化するロジックツリーである。
ロジックツリーは問題発見のための原因絞込み、解決策の幅出し、プランの整理に有効に使用される。上記ツールで仮説からプラン作成し、具体的な情報収集へ繋げる。
■特に印象に残っていることや学び・気づき
インバウンド客に対してバスを活用した観光・買物プランを検討し、ロジックツリー作成を実施しました。解決したい社会課題からツリーを組み立て、実際にやってみると分岐の基準が多くあることなども実感しました。常にこのツリーを意識することで手段と目的を間違えないことにも繋がるように感じました。チーム活動に関しては自社のリソースを使うことを意識しすぎてしまい、自社の売上促進策に留まった提案となっていることをご指摘いただきました。もう一度山崎先生の本と過去の講義を復習し、一からチームで組み立て直したいと思います。
■次回に向けての思い
推薦図書の熟読、講義内容の復習、メンバーの行っているビジネスをより深く理解することで、本当の新規事業企画に繋がるよう取り組んでいきたいと思います。次はしっかりチームをまとめて仕上げられるよう頑張ってまいります。


受講生の声
受講生の振り返りコメントより、一部をご紹介します。
【大企業メンバー】
「新規事業の企画は課題解決であるという点から始まり、そのステップを分解し非常にわかりやすく説明いただきました。これまで社内で新しい提案をしてもなかなか理解していただけないという感覚がありましたが、講義を受け仮説・検証のステップが足りていなかったことも要因であると感じました。
今回学んだツールを使い、仮説・検証のステップを何度も回していくことで、今後説得力が増していくことが想像できました」
「仮説・検証のステップは1回で終わるだけでなく、何度も繰り返し行うことで新規事業の見えていない点を洗い出すことができることを学びました。ロジカルに考えることが苦手でしたが、手法を学び実践あるのみだなと感じております。
また、抜け漏れなくダブりなく、という当たり前だけどできていないことを改めて実感できました。会社の中でもチームで何となくうまくいっている案件でもどのように整理して進めていくことができるか、整理しながら対応していきたいと感じました」

【スタートアップメンバー】
「今回の講義は戦略的優先順位(オーダーオブマグニチュード)の話。スタートアップは、人も時間も足りないので、優先順位を間違えると、成長速度を落としてしまう。
これまで目につくことやすぐに成果が出るところから順番に処理をしがちだったが、自分はスタートアップ経営者として新米で、経験則に基づいて優先順位を付けられるような段階にない。丁寧にロジックツリーを作成した上で、戦略的優先順位を付け直す必要性を学んだ」
「今回の講義で一番心に残ったのは、『誰が・何を・いくらで買うのかを、どこまでリアルに描けるかがすべて』という言葉でした。これまで私は、理念や想いを軸に事業を考えることが多かったのですが、改めて仮説を数字と構造で検証するという視点の大切さを実感しました。
ロジックツリーを使って課題を分解していく中で、頭の中にあるモヤモヤが整理され、これまで『直感で感じていたこと』を、言葉にして再現できる感覚がありました。新しいアイデアを考えるときも、感覚だけで進めずに、一度ロジックで整理してみる。このひと手間が、結果的にスピードも精度も上げていくと感じました。
自分の中の感覚を大切にしながらも、数字や根拠をセットで持てるようになることで、チームにも伝わりやすくなり、プロジェクト全体の前進が早くなると感じました」
など、チームでワークに取り組むうえでの課題や、論理的思考・ロジックツリーを自身のビジネスや会社での仕事に活かしたいというコメントが寄せられました。

さいごに
サクラサクアカデミー第6期は2025年10月~2026年2月に開催中です。引き続き本アカデミーや受講生の様子などお伝えしていきますので、どうぞお楽しみに!